煤竹(すすだけ)
2016年9月11日(日)テーマ:新富の思い入れ
震災後、母親の実家に身を寄せています。
実家は、農家で現在住んでいる家は、築120年以上の古民家です。
ですので、近代住宅には無い、太い大黒柱もあります。
太く立派な一本ものの梁もあり、ステキな古民家です。
昔は、茅葺き屋根の家でした。
私が、生まれるちょっと前に屋根と側をトタンに改装したようです。
居住スペースは1階。2階は、農機具等の物置になっています。
ある日、ある方と屋根裏に登りその梁を見て談笑していました。
そのとき、ふと目についたのが、この煤竹でした。
何十年と屋根裏で埃は被っていたものの煤竹になっているので、
虫に害される事無く、立派な物でした!
これを新しいお店で、使わせて頂く事にしました。
おばあちゃん子だった事もあり、祖母に見守ってもらえているようです。
長い年月をかけたこの色合いに歴史を感じます。
下の画像は、御手洗い場です。
ここにもアクセントで使わせて頂いてます。
この他、店舗正面の柱、カウンター、と様々なところで使用しております。
味わいのある日本の歴史文化の一つとして、お楽しみ頂ければ幸いです。
煤竹ではありませんが、現代社会において、日本の古き良き時代を残すのは
なかなか難しい世の中になってきました。
あるところでは、茅葺き屋根の葺き替えだけで立派な家一軒建つ程のコストがかかるみたいです。
とてもではありませんが、私みたいな庶民には無理です。
それでも自分に出来る事、良いものを未来に繋げていくことは何かしら出来る事があります。
日本が誇る日本の食文化で世界共通語の『すし』。
お寿司以外のところでも御客様に喜んだり、また楽しんだりして頂けるように
精進致します。