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2013年11月26日(火)テーマ:
宮城県気仙沼で、新富寿しを営んでいます。 海と山に囲まれたこの土地の季節を感じながら 日々の食事の中にある寿司のかたちを 考え続けています。 気づけば、素材や時間、そして食べる人の感覚に 静かに寄り添うような仕事に惹かれてきました。
目立つことよりも、食事の時間が自然に 心へ残ることを大切にしています。 寿司は、 長く受け継がれてきた料理でありながら 暮らしとともに変わり続ける食べ物でもあります。 昔からの仕事を大切にしながら 「こんな楽しみ方もあるのか」と 感じてもらえるような 小さな更新や遊び心をそっと重ねています。 新富寿しで大切にしているいなり寿司も その延長にあります。
米という「禾」が土地と人を結び、 日常の中に静かな余白を生む料理。 その一つひとつが、食事の記憶として 穏やかに残っていくことを 願いながら仕立てています。 料理と人、 土地と時間が静かに重なり合う――――
そんな「禾のあわい」を 感じてもらえる場所でありたいと思っています。 特別な日のためだけではなく、 日々の暮らしの中に自然とある寿司屋として。 禾のある風景の中で、 ふと寿司が食べたくなったときに 思い出していただけたら嬉しく思います。