職場体験
2023年7月28日(金)テーマ:ブログ
いくつになっても大人になっても
相変わらず夏が来るとテンション上がりまくりの
寿司屋の大将です。
無駄に外に出たくなります。
無駄に水を使いたくなります。
こまめな水分補給と涼しい場所の確保を!
6月から7月にかけて出張の連投から
気仙沼バル、職場体験受け入れ、そして
3連休とイベント続きで、おかげ様で
忙しくさせて頂いてました。
そんな中、今日は、
地元中学生の職場体験受け入れの様子を
軽くご紹介したいと思います。
本日は、
〇職場体験
〇仕入編
〇一緒に学ぶ
〇初にぎり
〇価値
以上のトピックでご紹介していきたいと思います。
最後までおつき合い頂けると幸いです。
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震災前からたまぁに受け入れしていた
職場体験学習。
今回は、地元中学から4名の生徒を
受け入れました。
飲食店の職場体験なので、本来であれば
そうじ、配膳、接客、洗い物といったあたりでしょうか。
新富broは二人とも変わり者なので、
せっかくうちに来たので、
他ではなかなか学べない、自分らが大切に
思っていることをシェアしよう。
自分らが、学生時代に学べなかったことを
この時代だからこそ早めにシェアしておこうと。
そういう気持ちで
僕らも挑ませてもらいました。
職場体験からの趣旨から逸脱しすぎるのでは?
という懸念もある中、そこはしっかりと
先生にも確認を取り準備万端。
とはいえ、
やはり基本、あいさつ、そうじは鉄板ということで。
元気の良い4人組。あいさつはばっちりです。
こっちまで元気にフレッシュになりますね。
あいさつもそこそこに
まずは、店内外からそうじを
してもらいます。
この時期、
毎日違法建築が続きます(クモの巣)
毎日のそうじ、クモの巣取りは、意外と
時間取られるので非常に助かりました。
ありがとう!
そうじが終わり、次は車で仕入れへ。
毎日の寿司屋の大事なところの一つです。
途中、気仙沼魚市場により
見学デッキから市場の様子を学びます。
みんな市場は初めてだとか。ただ、今日は
あくまでも職場体験なので市場説明を軽く、
速足で仕入れへ。
父親の代からお世話になってる鮮魚店
【磯屋水産】へ。
最初、みんな緊張気味でしたが、
魚を扱う上で、何が大事か、気をつけていることなど
いくつか質問を投げかけていました。
お店に戻ると
ここからは、他では経験できない
特別授業の始まりです。
配膳、接客等は一切ありません。
新富だからできる特別授業。
ぼくらの学生時代には、
だれも教えてくれなかったお金のお話。
この辺をメインテーマとして
現場の生の声を授業内容としました。
将来、料理の世界を願望する
生徒がたまたま二人いました。
なので、料理をつくること美味しいと
喜んでもらえることはもちろん重要です。
しかし、同じかそれ以上に運営・経営面も
大事だよと。
小さいころから高校を卒業してすぐに職人の
世界へ飛び込みいきなり社会人。
技術の学びはあってもお金の学びはほぼ皆無。
親から学生時代に教わったお金の話も
【借金はするな】
【貯金しろ】
【保証人にはなるな】
こんな感じでした。もちろん大事なことで
有難いことではあります。
しかしながら視点を変えると
貯めることと使うこと(消費・浪費)は
学んできましたが、増やすことは
学んできませんでした。
そういう経験があるからこそ
だれも教えてくれないお金のお話をしました。
今回、尊敬する方の情報を引用しつつも
自分なりに引用元をしっかり咀嚼した上で
できるだけ分かりやすい例を用いながら。
だれからも教えてもらっていない様子だったので、
4人とも真剣に聞き入ってました。
この時間を設けてホント良かったです。
お昼は、
お寿司の握り体験です(笑)
※これメインで来たんじゃねーだろうなぁ(笑)
最初にプロの技!
だし巻き卵の実演を見学。
マネージャーから
『誰かやってみたい人???』
残念ながら手は上がらず・・・でしたが、
簡単に巻いていくプロセスに
『すげー』『きれい』の連発!
だし巻き玉子を作り終えると次は、
人生初の握り体験です。
初めてつくる自分寿司が、寿司屋の厨房とは
こちらも嬉しく思います。
ぼくからは、にぎり方だけ伝えて実演を少々。
あとは、自分の感性と感覚で作ってもらいます。
余計な手ほどきは一切なしです。
楽しく自分流が一番です。
器に初めてにぎったお寿司が一貫並べられます。
そこから更に一貫、もう一貫。
お寿司が少しづつ並んでいくと
最初のより次の一貫、またその次の一貫と
徐々に上手くなっていくプロセスがこれまた楽しい。
初めての経験にも関わらず、
自分で考え試行錯誤しながらどうにか
イメージ通りに握ってやろうというプロセスが
如実にうかがえるこんな現場は、
本当に楽しいっすね。
できあがったお寿司は、
これまた人生初めての寿司屋のカウンターで。
がんばったご褒美でした。
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最後に生徒の会話の一部をご紹介します。
ある生徒が、
『大将、このお寿司お店で出すとしたらいくらですか』
大将
『5~6000円くらいじゃない』
ある生徒
『うっわーー、高っけーーー!!!』
ある生徒
『マジで!!めっちゃ安い!!!』
ほぼ同時に出た回答でした。
大将
『ちなみになんで安いと思ったん??』
ある生徒
『だって寿司屋のカウンターで食べれて、
このお店の雰囲気があってめちゃくちゃ価値あるじゃん』
今どきの中学生は、価値を語れる
スゴイ中学生なんですね。
大人顔負けの価値の評価にビックリです。
職場体験、受け入れてよかったです。
こちらもいろいろ勉強になりました。
最後は、ドラゴンボール派とワンピース派で
今日イチのバトル勃発(笑)最高!!
一日、慣れない環境の中
お疲れさまでした。