現実を知る
2017年10月25日(水)テーマ:東日本大震災
初めて通過しました。
先日、福島県いわき市へ講演を聴きに行ってきました。
初めて通る道路『常磐自動車道』。。。
同じ3・11、同じ東北、同じ被災地、自分の事や
自分の街、目先の復興へ自分なりに励んではいたものの
どこか他人事にしてしまっていた福島第一原発問題。
先日、常磐道での通過だけでしたが、しっかり意識を持って通過しました。
助手席から見る景色は、南相馬市、浪江町、双葉町とTVでよく聞いた
町の名前ばかりでした。
目的を持ち町に入ったわけではありませんので、偉そうに何をどうこう
言うつもりはありません。ただ、通過しただけです。
それでも自分がしっかり意識を持って町を通過するという事が
初めてでしたので、いろいろ自分の中で考えるものがあります。
正直、いろいろ胸が苦しくなりました。
車内も沈黙です。
スマホのシャッター音だけが車内に響きます。
こういう場所が何箇所もありました。
黒いシートで覆われたもの以上にグッときたのが、
草が生茂っていても確認出来る田んぼ(畑等)の跡地。
黒いシートで覆われている場所があるほとんどのところに
この光景が広がっていました。
東北は、ちょうど稲刈りシーズンなのでよりリアルにリンクします。
自分の視界に捉えているものが現実なら、
カーナビの地図から入って来る情報も現実です。
地図には、赤い字のバッ点の記号がいくつもいくつも表示されていました。
自分でも何故かは分かりませんが、
カーナビの地図にはスマホを向けられませんでした。
南相馬市を過ぎ、ドンドン福島に入って行きます。
すると見た事の無い表示板が出てきました。
(この時点で、自分の関心の無さが露呈します。情けない)
通過中のエリアの放射線量を示すものです。
この表示板を見た時、少しだけ恐怖を感じました。
何となく分かったフリをしていた自分。
何も知らない線量の事。
ホント情けない・・・。
一番ダメなのは、何となく分かったフリをしている事。
この時は、一番高い所で3・4μSvという表示でした。
表示板の数は、数えませんでしたが、結構ありました。
通過したこの日は雨でしたが、そのほとんどが1μSv以下だったと
記憶しています。
帰宅してネットであちこち調べました。
難し過ぎて全然頭に入りませんが、この日、
視界に捉えた現実だけは頭にしっかり入れ認識しておこうと思います。