視察
2017年9月1日(金)テーマ:お店情報
今年の夏は、ご承知の通りです。
当初の予想では、『酷暑』でしたが、間もなく?終わりを
告げる夏(まだ粘ります、夏終わらせません!)を振り返ると
予想に大きく裏切る『冷夏』でした。
気象庁のHPで日照時間データ(8月31日まで)を確認しても
特に30日前(8月)の平年比は34%、ひど過ぎです!
60日前でも78%と持ち直してはいるものの日照時間の
少なさを伺う事ができます。
そうなると心配になるのが、お米です。
特に当店で使用しているササニシキは、現代のお米と比べると
天候の変化に弱い側面があります。
という事で、視察という名目の臨時休業を頂き、
お世話になっている農家さんにお伺いする事にしました。
半年くらい前にご挨拶にお伺いしましたが、シーズンオフでしたので
画像はありませんでした。今回は、素晴らしい景色が広がります。
ご挨拶もほどほどにお話を伺います。
やはり気になるのが、この天候!
正直大丈夫なのでしょうか???????
すると意外な回答にビックリしました。
『冷夏ではないので、
後半天気が持ち直せばまずまずにはなってくるのでは?』
という事でした。
『えっ?冷夏ではないんですか???』
『そうですね。』
これは、これでビックリですね。
冷夏と言えば、ササニシキ視点でみるとやはり
1993年の大冷害。これをきっかけに宮城の代表米は、
ササニシキからひとめぼれへと変わるきっかけの過去があります。
この冷夏がなくても『ひとめぼれ』という品種は、
農家さんの心を全てにおいて鷲掴みだったとか。。。という話は、
また後日。。。
画像下は、うちの農家さんのお隣の農家さんのひとめぼれです。
見分けは、難しいです・・・よね・・・。
ですが、一応撮影してみました。
自分の冷夏のイメージは、まさにこの1993年なんですが・・・。
今夏の冷夏は、農家さん的(ササニシキ的)にみると
1993年とは、異なる種の冷夏という見方だそうです。
なので、後半に日照を挽回できれば、大丈夫でしょうと。
もちろん、完璧な日照時間がある暑い夏に比べれば
ササニシキの生育に影響が無いという事はないでしょうけど。
今だとまだ耐倒伏性に弱いササニシキでも元気に立っているので
対策としては、例年より早めに刈る予定にしているそうです。
あぜ道を中心に右も左もササニシキです。
多分、多分ですよ!
多分ですが、うちに納品されるササニシキは、
こいつです!
首を長くしてお待ちしております。
この日も太陽が出ていなかったので、うちに納品される予定のササニシキに
気仙沼から元気のよい太陽を直接届けに来ました♫
今から楽しみです。
お米は、約半年もの間時間をかけます。
ササニシキはどの種類のお米より手塩にかけ、
育つまでの険しい道のりがあります。
その年その年が、一発勝負です!
今回も来て本当に良かったですし、十分過ぎる収穫でした。
濃厚でかなり有意義な視察になりました。
余談ですが、用水路が自分が想像していた物よりかなりデカくて深い
という事にも驚きでした。
上の段で150cm〜160cm位あるかと思います。
冷夏と心配していた天候が、実は、自分が思っていた種の
冷夏ではないという勉強にもなりました。
お忙しい中、丁寧にご教授頂きました。勉強と安堵と両方頂きました。
時間を頂き本当にありがとうございました。