BLOG 大将ブログ

噂・情報の捉え方(震災関連)

2016年4月22日(金)テーマ:大震災

東日本大震災を経験して、学んだ事。

震災以降、被災地では様々な噂が流れます。
東日本大震災以降、宮城最北の気仙沼でもありました。
人口約70,000前後の街気仙沼。
私が住んでたエリアは、気仙沼市内の《鹿折地区》といって、
人口8,000前後位の地区でした。

なので、ちょっと商売をやってれば知らない顔いないんじゃない!
という位の地区で、みんな顔見知りという感じでした。
しかし、そんな地区ですら震災以降は、治安の悪化は避けられない
状況でした。

『昨日、身包み剥がされたんだってよ!』とか、
『夕方以降、武器持った若い人達がうろついてるよ』とか、

言い出したらキリが無いくらいのたくさんの噂が流れました。
たくさんの方々の出入りがありました。
また、SNSも普及してたくさんの情報を知る事もできました。

ネットの情報も様々です。
真実もあれば、愉快犯的に情報を流す人もいます。
善かれと思って流した情報なのに結果的に間違った情報に
成り得ることもあります。

今私が言ってる情報も誤ってる情報になってるかもしれません。

被災地、被災者になると様々なたくさんの不安に襲われます。
なので、安心できる情報が欲しくなり、自分に都合の良い情報が
目に入り易くなります。

例えば、自分の欲しいものが自分のいる避難所にないとします。
すると、親切な方が、別な避難所にありましたよ!と
教えてくれました。緊急性はないものの早めに確保はしておきたい。
という事で、あるかどうかの確認もせず、教えられた避難所へ・・・。
しかし、残念ながら無くなってた。もしくは、最初から無かった。

という例。

親切で教えてくれた方は、ウソをついて困らせようとした訳では
ないと思います。本当の事だったと思います。

しかし、この時の最善の行動は?

他人を信用するとかしないとかという捉え方ではなく、大切なのは
自分でしっかり確認をするという事です。それは、ネットの情報、
人伝えに聞いた情報、全てです。教えて頂けた情報は、本当に
有難い事です。ただ、その情報をどう捉えどう使うかは自分です。

情報を元に確認せず行動して、結果的に間違った情報だった場合、
ただでさえストレスがかかっている避難生活で疲れは倍増しますし、
何より争いの原因に成りかねません。

無駄に体力、気力を使わないためにも!
ただでさえ、震災で心も身体も疲弊しています。

大事なのは、
《自分で情報の確認をする》ことです。
その情報が、自分にとって

《有益》・《無益》・《損益》
になるかを見極めなければいけません。

東日本大震災で自分が学んだ事です。
たくさんの方々(情報を含む)が、被災地に想いを寄せ
心を寄せ、様々な形で支援活動されます。
しかし、残念ながら被災地が望まない方々(情報を含む)も
被災地入りし活動するという現実もあります。

当ブログを含め情報は、正確なものと間違ってるもの
曖昧なもの様々です。

必要な情報を幅広く入手し、その情報を必ず自分で
確認するという事の大切さ。復興への道のりは長いです。
必要以外のところで体力、気力を消費しないために!

震災は、必ず乗り越えられます。
乗り越えていかねばなりません。
前に進むのみです!

東日本大震災、被災地気仙沼もたくさんの方々に
支援され助けて頂きました。そのおかげで頑張ってこれました。
震災は、大変なできごとです。悲しいできごとです。
でも、被災地も頑張っていかねばなりません。

心寄せる方々とたくさん出会いふれあいます。
そのおかげで必ず今以上に頑張れます。私は、今でも
様々な形で支援、応援頂いてますし、そう感じます。
本当に心から感謝してます。

何回も言っていますが、物理的支援、経済支援も
もの凄く助かりますし、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。
しかし、それ以上に嬉しく、そして有難い支援は、

やはり『心の支援』です。
復興には、気持ちが折れずに進む事が最も重要です。
それは、自分だけでは頑張れません。

物資を送って下さるという事は、その時《自分》の事を
《自分の街》の事を送り主が想って下さってるという事。
そこには、物資と時間とお金と気持ちが込められてます。
手紙を頂けるという事は、貴重な時間を《自分》のために
想い費やして下さってるという事。

私は、この気持ちをPowerにして、課せられたのだと捉え、
《こいつを応援して良かった》と思ってもらえるように
捉える事で頑張ってこれました。
人との繋がりの素晴らしさを学びました。
自分には、この人との《繫がり》が全ての源になってます。

頑張って乗り越えていきましょう。


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