本ワサビ〜まとめ編〜
2017年6月8日(木)テーマ:新富の思い入れ
当店では、宮守産のワサビを使用しております。
本ワサビvol1〜vol3でレポートしたように自然豊かな場所で、
豊富な天然資源を活用して栽培されている本ワサビです。
オープン当初は静岡産を使用しておりました。
では、何故宮森産に変えたか?
最初は、図々しいにも東北を少しでも発信したいという気持ちの方が強く、
そこが、始点になっているというのが正直なところです。
震災を受けて、いろいろ学ばせて頂きました。
未曾有の災害の中で様々な御支援を頂けた事。
たくさんの出会い、繫がり、そして活動から学び得た事。
これらを今度は、今できる恩返しの一つとして形にしていきたいと
思いました。
そこでもう一度しっかり考えた末に辿り着いたのが
『自分にとって良いものとは何だろう?』という事でした。
それからは、『これは自分にとって良いもの?』、
『新富にとって良いもの?』としっかり考えられるようになりました。
カウンター専用で焼いて頂いた器もそうですが、
気仙沼からわずか40〜50分の所に素晴らしい焼き物がありました。
『灯台下暗し』とは正にこの事です。
知名度のあるブランド品に目を向けるのではなく、
自分で足を運んで、自分の目でしっかりと見て、
そして自分で感じるという事を今は大事にしています。
かなりお恥ずかしい話ですが、こんなに近くに素晴らしい窯元が
ある事を震災後に知りました。
(当ブログ内参照記事はコチラから)
ワサビもそうです。震災前、
良いものイコール知名度!だけで判断していた自分。
ワサビの産地、静岡も長野も岩手も全て良いものだと思います。
決して、どちらが良くてどちらが劣るという話ではありません。
問題なのは、それを使うのに知名度や産地だけを理由に
使っていた自分の考え方です。
確かに当初使っていた静岡のワサビは、本当に美味しいものでした。
では、何故宮守産に変えたのか?
それは、自分で食してみて三陸の魚に一番合うと思ったからです。
宮守産は、荒々しく野性味あるワサビだと思います。
三陸の魚は、水温も低いため脂の乗った魚が多いので、
上品で甘みも少し感じる静岡産のワサビよりも
ちょっと野性的な宮森産が適していると思います。
どちらも美味しいワサビです。
要は、どれに何が合うか?ではないでしょうか。
今回は、視察できて多くの収穫がありました。
気仙沼からの楽しいアクティビティも頭に思いついています。
今から楽しみになってきました。
夏はすぐそこまで来ています。
楽しくするもしないも『自分の第一歩』から始まります。
できない理由は、いくらでも思いつきます。
できる可能性思考でドンドン挑戦していきたいと思います。